60代からこれだけは知っておきたい大人事情あれこれ

あなたも知らないうちに原因になっている食品ロス

なぜ、食品ロスが問題になっているの?

「食品ロス」とは、本来食べられるのに捨てられる食品のことで
すべての食品廃棄物のうち、2割超が食品ロスになっています。

日本の食品廃棄物等は年間2,550万トン、そのうち食べられるのに
捨てられる食品「食品ロス」の量は年間612万トンと推計されており
日本の人口1人当たりの食品ロス量は年間約48キログラムです。

社会問題をしてもクローズアップされていますし、実は各家庭からの
食品ロスになっています。

また、コンビニでの大量の食品廃棄も、食品ロスの大きな要因の
一つとして問題視されています。

コンビニで発生する食品ロスは、1日1軒あたり10数kgにもなると
言われています。

食品ロスの廃棄処分費は、小売店やメーカーも負担しているが
全額ではなく、私たちの税金から払われています。

食品ロスを減らすためにできることは?

食べものを「買いすぎない」「作りすぎない」「食べきる」工夫を
しなければいけません。

食品ロスを減らすための小さな行動も、一人ひとりが取り組むこと
、大きな削減につながります。

食べものをつくる生産者・製造者への感謝の気持ちや、食べものを
無駄にしないという意識はあっても、行動に移せていない方も
いらっしゃるかもしれません。

そこで、身近なところから食品ロスを減らすためのヒントを
ご紹介します。

基本は、買物時に「買いすぎない」、料理を作る際「作りすぎない」
外食時に「注文しすぎない」、そして「食べきる」ことが重要です。

1)家庭での取組

■買物時の工夫

・冷蔵庫や食品庫にある食材を確認する

買物をした後に、冷蔵庫に同じ食材があったことに気づき
食材を余らせてしまうケースもあります。

無駄をなくすためにも、事前に冷蔵庫や食品庫にある食材を
確認するようにしましょう。

買物前のちょっとした時間に、冷蔵庫内を、携帯電話のカメラ機能で
撮影しておくのもよいでしょう。

・必要な分だけ買って、食べきる

お得なまとめ買いをしたものの、使わずに、期限が過ぎてしまい
捨ててしまうことが考えられます。

必要な時、必要な分だけ買ったほうがお得な場合もあります。

・利用予定と照らして、期限表示を確認する

食品スーパーで買物をする際、期限までの期間がより長いものを買おうと
棚の奥から商品を取ることもありますが、すぐ使う食品は棚の手前から
取りましょう。

期限が短かったり、切れてしまうと、お店で返品や廃棄してしまうので
お店での食品ロスが発生してしまいます。

■調理、食事での工夫

・食品に記載されている保存方法に従って保存する

誤った方法で保存すると、食品の劣化が早くなる場合があります。

保存は正しい方法で、食品をおいしく食べきりましょう。

・野菜は、冷凍、乾燥など下処理し、ストックする

一度に食べきれない野菜は、冷凍や乾燥の下処理をして
小分け保存などして、食材を長持ちさせる工夫を
してみましょう。

・残っている食材から使う

新しく買ってきた物を先に使ってしまうと、残っている食材は
傷んでしまう可能性があります。

残っている食材から使いきるようにしましょう。

・体調や健康、家族の予定も配慮し、食べきれる量を作る

家族とのコミュニケーションで、食品ロスがでないように
工夫しましょう。

・作り過ぎて残った料理は、リメイクレシピなどで食べきる

リメイクやアレンジレシピで、作り過ぎてしまった料理を
食べきりましょう。

 

2)外食時、宴会時の取組

■外食時の工夫

・食品ロス削減に、積極的に取り組む店を選ぶ

料理の量を選べる店、食べきれない料理を持ち帰ることが
できるお店を選びましょう。

・小盛りメニューやハーフサイズを活用し、食べられる量だけ注文する

食べられる量を相談できることで、食べきれる量の料理を
おいしく食べきりましょう。

・どうしても残してしまった料理は、お店と相談して持ち帰ることも
検討しましょう。

■宴会時の工夫

・料理を楽しむ味わいタイムを設ける

乾杯後、席を立たずに料理を楽しむ時間を設けましょう。

・食べきりタイムを設ける

お開き前に、もう一度料理を食べきる時間を設け
幹事は「食べきり」を呼び掛けましょう。

食品ロスにしないふだん使いでカンタン備蓄

ふだん食べている食品を少し多めに買い置きして、食べたらその分を買い
足していきます。

この方法は、備える→食べる→買い足すことを繰り返しながら、
食品を貯蔵していくので、ローリングストック法と呼ばれています。

特別なものを買わずに、簡単に備蓄することができます。

また、賞味期限切れで廃棄してしまう食品ロスを
防ぐことにもなります。

少し多めの買い置きで備える

まずは、発災後に備えてみましょう。

発災直後は、電気、ガス、水道といったライフラインが停止すること
安否の確認や交通の遮断などで混乱状態にあることも想定して
包装を開けたらすぐに食べられるものを選びましょう。

地震や大雨などの自然災害は、時として、ふだんの生活を
一変させてしまいます。

そういうときでも、生きて活動するために、食べなければなりません。

毎日の「食べる」を確保するために、少し多めの買い置きで
備えます。

なにを備えるの?

そのまま食べたり飲んだりできるもの、併せて
主食やおかずになるものを備えます。

発災直後の緊急時に備えたストック

■エネルギーの確保 すぐに食べられるもの

●レトルトかゆや雑炊

●缶入りパン

●ビスケット、クラッカー

●シリアル

●栄養補助食品など

■水分の確保 飲み物

●飲料水

●野菜ジュース

●茶飲料

●コーヒー飲料など

■心の栄養の確保 心をホットさせるもの

●一口ようかん

●フルーツ缶

●プリン缶 など

●お気に入りの日持ちする食品

主食とおかずを組み合わせたストック

■主食になるもの エネルギー、炭水化物の確保

●アルファ米、無洗米

●レトルトご飯

●カップ麺など

■おかずになるもの たんぱく質の確保

●魚の缶詰

●ソーセージ

●豆の缶詰

●豆腐(充填)

●ロングライフ牛乳など

■おかずになるもの 食物繊維、ビタミン、ミネラルの確保

●野菜スープ

●レトルトの野菜入りおかずなど

★カセットコンロがあれば、簡単な調理できる
(ガスボンベと併せて用意)

★料理に使える半透明のポリ袋を備えておくのも便利

★使い残しや食べ残しでごみを出さないよう使い切りサイズの
食品が便利

★これまで備蓄は3日分あれば十分と言われてきましたが、非常に広い地域で
甚大な被害を及ぼす可能性のある災害を想定して、1週間程度の備蓄が
望ましいとされています。

家族や自分に合った備えをしていきましょう。

ふだんの食事で食べる

賞味期限の近いものから順番に食べましょう。

時々、保管している食品を見て、ふだんの食事に
取り入れていきましょう。

ふだんの食事で、3つの食品グループ が①②③がそろうと
栄養バランスの良い食事になります。

備えた食品も、ふだん使いで、おいしく食べます。

エネルギー源となる食品

炭水化物を多くとる食品

① 穀類 パン、麺類

穀類にはたんぱく質も含まれます。

たんぱく質を多く含む食品

② 魚介類、肉類、大豆、大豆製品、卵類、乳類

たんぱく質を多く含む食品は脂質の供給源になります。

食物繊維、ビタミンやミネラルを多く含む食品

③ 野菜類

★買い足しながら「食べる」方法にすると、賞味期限が
長い特殊な食品だけではなく、ふだん食べている食品
(賞味期限が6か月以内のもの)でも利用できます。

食べたら買い足して、補充しましょう。

実際に食べてみて、おいしかったものを、買い足して
いきましょう。

食べた分だけ補充することで、いつも一定量の備えができます。

ふだんから食べ慣れている食品だと、災害時にも安心して
食べられます。

★ふだん使いで買い足していくと、自分に合ったMY備蓄食を
継続的に備蓄できます。

まとめ

まずは家庭から出る食品ロスを減らす対策をしていく。

1,食べられる量だけ買う・注文する、

2,使い切れるように保存方法を工夫する

3,食品を無駄にしないレシピを活用する

4,フードバンクに寄付をする

政府広報オンラインから引用

消費者庁のホームページから引用

ヤングシニア倶楽部コンテンツから抜粋